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食事を終えた2人は街中央の議会場へ向かった。
人が集まっている。
「あ、ガルム族だ」
ひかるは人間に混じってガルム族がいるのを見つけた。
ガルム族は極めて人間に近い容姿をしているが犬のような耳をしており、尖った八重歯と同じく犬のような尻尾がある。
身体能力、感覚ともに人間より優れていて、狼に変身する事ができるのが特徴だ。
「どうしたのかしらね」
愛流は17歳くらいのガルム族の少女に近づいた。
「ちょっと」
少女に話しかける。
傍らには12歳ぐらいの少年のガルム族もいた。
「何でしょう?」
耳をピクリと反応させて振り向く少女。
整った顔立ちをしている。
「あなたガルム族だよね、どうしてこんな所にいるの?」
愛流が尋ねる。
「私たちはこの街の人達といっしょにここで生活してるので。
それに、略奪は許せませんし」
「そうなんだ。あたし達さ、賞金稼ぎとか用心棒やってお金稼ぎながら旅してる者なんだけど雇ってみない?」
愛流は自分達を傭兵として雇うよう進言した。
「ええと、ちょっと待っててくださいね」
そう言うと少女は一旦その場を離れた。
多少戸惑っていたようだ、自分とそんなに変わらなそうな年の少女が傭兵に雇えと言うのだから無理もない。
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