通りすがりの用心棒

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黙々と歩く2人。 と、そこへ道路脇の茂みから突然槍が飛んできた。 「危ない」 愛流がひかるを突き飛ばす 「うわぁ」 ひかるはべしゃっと腹ばいに倒れ、頭上を槍が通過していった。 茂みから、猪の手足を伸ばしてニ足歩行させたような獣が5匹ほど現れた。 前から3匹、後ろから2匹近づいてくる。手にはそれぞれ槍を持っていた。 「ひぇぇオークだ」 ひかるが慌てて起き上がる。 オークは魔界の生物で、人間と同じくらい大きさだが知能はそんなに高くない。 しかし獣のような身体能力をもっているので人間が襲われることもよくある。 愛流は囲まれる前に先手を打つべく一気に踏み込んだ。 人間とは思えないスピードで跳ぶ愛流。 ぼろぼろのアスファルトが踏み切りによって砕け散った。 大剣を振り下ろす愛流、オークを1匹両断した。
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