近未来ファンタジア

通りすがりの用心棒

適当なレストランを見つけて入る２人、飲み物と食事を注文する。
するとすぐに業務用冷蔵庫から出された飲み物がグラスにそそがれる。

「あの冷蔵庫はなにで動いてるの？電気？魔法？」

愛流がウエイトレスのおばさんに尋ねる。

「魔法さ、厨房の火も魔法だよ」

おばさんは答えた。
大きく治安のいい都市では発電所などが機能しているが、小さい街や村、治安の悪い場所では安定した電力供給は期待できない。
そんな所では自家発電機で各家ごとに発電したり、魔法で家電を代用する。

魔法発見以降、魔法は研究され、今では誰でも家電の代用くらいの魔法なら使えるようになった。
戦いに使ったりするにはそれなりの才能や努力が必要だが、火を起こすぐらいなら子どもにもできる。

既に魔界から流れ出た魔場で大気が満たされているため亀裂を作り出す必要もない。
魔場で大気が満たされてから電波は通じなくなった。