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「ところでこの街なんかみんな浮かない表情をしてますが何かあったんですか?」
愛流は食事を終えるとさっきのおばさんに尋ねた。
一瞬不思議そうな顔をするおばさん。
「あ、ボクらこの街来たばかりなんです」
愛流に付け加えるひかる。
「ああそうかい、実はね、盗賊がいるんだよ」
「盗賊?」
「そう、魔物の集団でね、街に来ては金品や食料を強奪していくの。
そしてこの前は若い娘を数人さらっていってね、きっと売り飛ばすんだわ。
売られた娘たちがどんなめに遭うか想像もしたくない。
あんた達も若くて可愛い顔してるから気をつけなさい」
「それで、街は全く抵抗できないんですか?」
ひかるが尋ねる。
「抵抗はしたけどね、多くの人が殺されたわ。
明日残った戦力を集めてもう一度戦うみたいよ。今街の中心の議会場に戦える人を集めてる」
「なるほどね、ありがとう」
愛流は礼を言った。
いい情報だ。
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