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「復活を重点に、か……」
ポイントが分かっても、何をやればいいのか見当がつかん。
「確か牡羊座って、復活と豊饒がありましたよね」
俺が腕を組んで悩んでいると、顔を覗き込むように桜が俺に聞いてきた。
「ああ、豊饒もあるけど……それがどうかしたのか?」
「花とかどうかなって思って」
花? ──……ああ、豊饒の力で花をたくさん咲かせるってことか?
ともすると天宮が口を挟む。
「しかし、それだと浄化と支配の入り用がないのでは?」
「あ、そっか」
……また振り出しか。
支配、浄化、復活……支配、浄化、復活……──
「──支配されたものを浄化して復活させる……じゃ安直だもんな」
何気なく俺がそう呟くと、2人がパッと俺の方を向いた。
「なるほど! そういう考え方もありますね」
「確かに……全ての特性を一度に表せというわけではないですし、それも一理ありますね」
「そ、そうか?」
意外と良好なリアクション。なんとなく言っただけなんだが。
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