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かくいう俺も、その1人。
普通の公立高校卒業して、死ぬほど勉強した甲斐あって、念願の銀河学園日本支部東京校にも合格した。
銀河学園は学年別ではなく成績別でクラスが分けられる。
さらに、クラスの中で実力を平均化するために、数人のチームを組まされる。
……で、たった今教室でそれが発表された。
俺の名前の下には2人の人物の名前がある。
「桜真珠……さくらしんじゅ、か。で、もう一人が……天宮雪」
天宮って……どっかで聞いたような、聞かなかったような……。
「あ、あの!」
「?」
1人で呟いていたら突然女の子に声をかけられた。少し可愛い。でも変な服。
「もしかして、あの亜天座雄鶴って……」
「ああ、俺だけど」
そう、俺の名前は亜天座(あてんざ)雄鶴(おず)。
上も下も日本らしさ皆無なのは、俺の先祖がアテンザっていう外国の偉い人の養子だったからだ。
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