Depression【憂鬱】

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  「実力は大体分かりましたが、ダストは……」 「ああ、天宮は中級(ミドル)ので大丈夫なんじゃね? 俺と桜が多分初級(ビギナー)かな」 「でも、桜さんが持っていたダストは、確か中級では?」 「え、マジで?」  ……桜の奴、知らないで買ったのか?  もしくは、俺が見た時のは手を抜いていたのか。どっちにしても心配だな。  聞こうにも連絡取れないしなぁ……。ケー番聞いときゃよかった。  まぁどっちにしろ夜には合流するしな──……。 「どうします? 探させましょうか?」  探させって……ああ、イケメンズ(決定)か。 「いや、どうせ後でまた会うんだし。てか悪いし」 「わたしは構いませんが」  俺が構うんだよ。 「ま、急がば回れって言うからな。夜まで待とうぜ。俺はしばらく校内徘徊してくる」 「そうですか……ではわたしも私用に行きます」  時は2112年4月10日。12時を回っている。  まず食堂に行こう。
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