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で、その実習というのが──
「『全ての特性を掛け合わせたものを１つ以上制作し提出』？」
「難しいですね～……」
特性、か……。となると──
「桜は何座だ？」
「乙女座ですよ。ほら」
桜は胸のあたりに留めているバッジを指差した。
射干玉に金色で刻まれた、アルファベットの「ｍ」に似ている乙女座のマーク。
この学園では、このバッジが生徒手帳みたいなものだ。
夜を示す射干玉に、星の輝きを表す金色で、それぞれの星座のマークを刻み、それが配布される。
使う魔法も、それぞれ星座によって、生まれた時から決まっている。
「乙女座ってことは浄化か。俺は牡羊座で復活、天宮は……」
「獅子座です。特性は支配」
何故お前だけ足組んで偉そうな態度なのかという疑問はさて置くにしても、３人の特性が、浄化、支配、復活……。
……何も生まれない気がする。
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