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時は2112年４月10日。
場所は変わらず賑やかな教室で、今は午前９時過ぎ。
提出期限は今月いっぱい。
天宮はずっと本を読んでるみたいだが、やる気あるのか？ 何の本だが知らんが。
桜も何か考えてる風だけど、頭のアンテナ的な毛をピコピコ揺らしてるだけにしか見えん。
……って、こう言ってる俺も、人間観察してるだけじゃん。
「つーか、浄化と支配と復活で、何作りゃいいんだよ？ 全然関連性ねぇじゃん」
俺が頭の後ろで手を組んで、少し大きめの声を出すと、本を持っていた手を膝の上に落とした。
「関連性はありませんが、ポイントはあります」
「ポイント？」
俺が疑問符つけて返すと、天宮は持ってた本のページを広げて、俺と桜に見せた。
「今は４月上旬。牡羊座の時期です。つまり、４月20日までは、通常より牡羊座の魔力が高まります。これを利用して、復活を重点に置けば、多少はポイントを稼げるかと」
「お～、なるほど」
「天宮さん凄いですねっ」
普通に誉めたのに、天宮はつんけんした態度でまた本に目を通し始めた。
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