高橋家

5/34
前へ
/151ページ
次へ
「あ! おにぃ ただいま~!」 そう言いつつ妹は僕に駆け寄り、座っている僕に勢いよく抱きついてくる。 「あぁ ひかり お帰り。」 そんな妹を受け止めつつ笑顔で応える。 その瞬間妹のにおいが僕を包む。 汗と少女特有のにおいが混ざりあった、むせかえるような甘酸っぱいにおい。 ずっと嗅いでいたい。 そう思わせる魅力がそれにはあった。
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!

237人が本棚に入れています
本棚に追加