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「………先輩、髪切ったんですか?」
「ヒィイ!!蒼!!」
「何だこれ…キモッ!!」
「うっさいチビ!!!」
部活開始前、部室で乙女チックな詩を書いていると《生意気二年ボーイズ》に背後からノートを覗かれていた…。
なんたる不覚!!
慌ててノートを閉じる…。
「来てたなら挨拶ぐらいしなさいよ!!」
「しました…。」
「えっ?そうなの?」
「その気持ち悪い詩を書いてて気付かなかったんだろ…。」
「いや…気持ち悪い言うな。」
「あー吐きそう…。」
「いっそ、私が指つっこんで吐かしてやろうか?」
悪態をつく私を無視して、二人はさっさと着替えを始めてしまった…。
どうやら、前回の一件以来私を女扱いする事をやめたらしい…。
悔しいぜ畜生!!
まぁ…一々出て行くの面倒くさいから別にいいけど。
「それで…おでこ抑えてどうしたんですか?」
「チッ…気づかれたか…。」
「嫌でも気づきます。」
蒼の言うとおり、私は今左手をデコにあてて必死に隠している。
何をって…?
前髪切りすぎたんだよ!!
こんちくしょう!!!(泣
「別に何でもない…。」
「怪しい……。」
着替え終えた二人が私のデコを見つめる…。
「いやん☆そんなに見つめないで♪」
「…………。」
「…………。」
「ごめん…調子にのりました。」
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