小説

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厳島神社のキンについては、故岸辺成雄先生の『江戸時代の琴士物語』という論文に、詳しく載っています。 キンは古くなると、表面に断紋が浮かび上がってくるのですが、厳島神社のキンには、梅花紋があるそうです。 梅花紋は、製造から500年、あるいは1000年経ったキンでなければ、浮かんでこないそうです。 全国を旅して、その全てのキンを調査なさった岸辺先生ですが、厳島神社のキンくらいにしか梅花紋はなかったそうです。 中国でも、梅花紋のキンはそうそう滅多にあるものではないそうです。 厳島神社のキンは、本当に素晴らしいものなのだそうです。 興味のある方は、岸辺先生の『江戸時代の琴士物語』をお読み下さい。
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