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しかし、こんな説明で、キミは納得できるか?
具体的に楽器の姿、色、大きさが想像できるか?
いや、何より、楽器の音色が想像できるだろうか?
できやしない!!
そうだろう?
どんな奏法なのか。
どんな曲があるのか。
どんな人が弾いたのか。
そもそも、いつどのようにして生まれたのか。
そして、何故滅んだのか。
辞書を見ただけでは、その答えは全く導き出せない。
先生だって答えられない。
参考書や研究本を執筆している大学の偉い教授だって、『源氏物語』の研究本に、キンの詳しい説明は書いてくれていないだろう。
それでもキミは丸暗記しなければならないのだ。
「琴(こと)とは絃楽器全般を指す。いわゆるオコトは箏。琴(キン)は別物。箏は絃13本、琴は絃7本、和琴は絃6本、琵琶は絃4本。」
とね。
入試に出るかもしれないからと先生に言われて、どんな楽器なのか、その形も音色も不明なままに、ただただ絃数を丸暗記。コトとキンの違いを、イマイチ理解できないながらも丸暗記。
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