15人が本棚に入れています
本棚に追加
キンの起源は伝説期の中国にまで遡る。非常に古い楽器だ。殷の頃にはあった。
やがて、日本にも伝わった。辞書にある通り、奈良時代に。
平安時代、貴族達が演奏していた。しかし、次第に廃れて行った。平安後期、滅んだ。鎌倉時代中期に滅んだという説もあるが、まあ、普通、平安後期に滅んだとされる。
しかし、演奏はされなくても、楽器や楽譜は遺っている。その頃のものが現存しているぞ。
そして、何より、中国では滅んでいなかったのだ!ずっと、演奏されていた。
そして!驚くなよ!
実は、その後、また日本に伝わったのだ!
江戸時代初期。
何人か明人キン弾きが日本に来た。
その中でも、東皐心越という人が有力だ。水戸黄門に招かれた彼は、文人達の間にキンを広めた。
江戸時代、文人達によって、キンは演奏されるようになったのだ。
平安時代のキンの研究もされたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!