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それはさかのぼること1時間前。
「う~い、じゃクジひいたら指定の席に座れ~」
生徒は数字が書かれて紙を手にして移動した。女子共はワケの分からん悲鳴をあげて椅子に座った。
天パが、
「んじゃ席替えすっから」
などと突然の思いつきをいうから。
こんなことになったのだ。
「7か。」
意味も無く呟いた。
やった。窓側の後ろだ。この場所は好きだ。以前なんかの青春小説で、主人公はこの場所に座ってるとかいうワンパターンな文を見て呆れたのに。2年の時、1度だけここだった。その時にこの席の素晴らしさを実感した。
しかも嬉しい出来事はもうひとつあった。
万斉が隣りだった。
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