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「やっぱりつれてきては駄目だったか?」
不安気に見つめる彼。その視線に耐えられず俯いてしまう。少しの沈黙。
そこに小鳥が一羽迷い込んできて、彼の頭上で羽を休めた。二人で顔を見合わせた。
「………ふふっ」
口を押さえて、つい笑いが零れてしまった。彼のその、キョトンとした表情が、どうにもおかしくて。
「わ、笑うなよっ」
頬を膨らまして、微笑する彼も段々と声をあげて笑った。
本当はありがとうと伝えたかったけど、多分もう伝わっているのかな、と思うのは、彼がいつもは以上に嬉しそうに笑ったからだ。
「ところでさ、」
鳥が飛び立ったと同時に彼
が、おもむろに問いかけた。
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