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「和樹、ホットミルクが出来たから有紗ちゃんに飲ませてあげて?」
奥からおばちゃんの声が聞こえた。
「あぁ……」
和にぃが、私を抱えたままキッチンへ向かう。
遠くから、救急車とパトカーの音が迫ってくる。
「やだッ、離して和にぃッ!!
ダメ!!パパとママ連れてっちゃ、ダメだってばー!!」
暴れる私。
おばさんが優しく話しかける。
「有紗ちゃん、飲まない?甘くて美味しいよ?」
「おばさん…」
だけど、結局私はそのミルクを飲むことなく眠りについてしまった。
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