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こんなつもりじやなかったんだ…………
限界にまで引っ張られた腕が肩からちぎれて地面に落ちる。
腕を引っ張っていた力が消えて、俺は転がるようにそこから逃げ出した。
こんなつもりじゃなかったのに………。
肩の傷口から流れる血が、俺の体を赤く染めた。
荒い呼吸を繰り返しながら、俺はひたすら走った。
ただ、出口を目指して。
だめだ。
これじゃ追いつかれる。
逃げなきゃ。
にげ………。
後ろを確認しようと振り向いた俺の目が驚きに見開かれる。
くるな。
来るな!来るなぁあああ!!
……こっちに来るんじゃない!来ないでくれ
……よ、よせ!やめろ!
…くそっ。
こんな………、こんなつもりじゃなかったのに!
助けてくれ!頼むから!よしてくれ!ま………。
『それ』は残酷そうに笑った。
うっ……うわあああああああああああ!!
こんな……、こんなはずじゃなかったのに!俺は、俺はただ………。
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