無意味

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ボックスには もう既に男の人達が部屋をとっていた。 部屋の一番奥の席に見慣れた顔。 中学からの悪友のさとみだった。 ゆきは、左側の一番手前に座る。 わたしは、立ったままコートをかけていた。 「ごめ~ん! 待ったぁ???」 「いま、ドリンク たのんだところ! さとみが答えた。 「よかったぁ~ 私たちも決めよ! ゆきが私に メニューを渡す。 「わたし、コーラ! すずは??」 「……アイスティ」 「すいませーんっ。 コーラとアイスティ お願いします☆」 ゆきがオーダーする 「すずも早くすわりなよ~」 ゆきが、空いてる向かい側の席を指してる。 小さく頷いて席についた。とりあえず帰るわけには行かないし…ね 「 カンパ~~イ!」 みんなでグラスを 重ねる カラオケはきらいじゃない。 でも、今日は歌う気になれない 「すずちゃんてさぁ おとなしいね!」 ゆきの隣の人が 話しかけてきた。
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