Because...

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明け方5時… ゆっくりと空が薄明るくなり始めた… 今日はもう店を閉めようと思っていた時に一人の客が入ってきた。 白い息を吐きながら裏でゴミ出しをしていた俺にマスターがタバコを吸いたいからお前行ってこいとわざわざタバコを吸いに表に出ていった… タバコだけはやめらんねんだなぁ(笑) だいたいタバコならいつもカウンターで吸ってるくせに…(笑) 急いで手を洗ってカウンター内に戻ると、カウンターの一番端の席に一人のお客さんを見つけた… ま、まさか… そんな… 俺は自分の目を疑った 何度も何度も確認してしまった… しかし俺が見間違えるはずがない。 そこには確かに彼女がいて、溢れそうになる涙をこらえる俺に変わらない笑顔でこう言った… 『エヘヘ…。キューバリバー下さい♪ヤスチャンの奢りでね☆』     Because...     ~fin~
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