始まりの始まり

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女『この5円玉の最後の持ち主になってあげてね!』 は? 次から次へ飽きさせない女だ(笑) 俺『使っちゃいけないの?』 女『私からの最初のプレゼントなのに使っちゃうの?』 俺『いや、プレゼントって普通使うでしょ(笑)??』 食べ物なら食べるし、貴金属なら身に付けるし、カバンとか財布だって使うよね。 女『そっか!でも5円玉だしご縁があるかもよ~♪なんてねっ!気にしないで!お金だって使ってもらった方がうれしいだろうし♪』 俺『なんだそれ(笑)』 女『ね!じゃねっ。縁があったらまたどこかで~♪』 結局名前も知らない彼女はそのまま夜の繁華街に消えて行ってしまった。 右の手のひらの5円玉を見つめるとなぜか俺は微笑んでいた。
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