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――そこは戦場だった。
いや、正確には戦場の様だった。
どこを見ても血、血、血
倒れている人、人、人
――地獄。
あたり一面に血溜まりがが出来、まさに血の海と言うべきか…。
…約20人の人間が呻き声をあげている。
中には意識を失っている者もいる。
そんな中、彼等のポケットを探る一人の男がいた。
「―30、31、32……やっほぅ♪稼いだ稼いだ♪」
その男、中田 金弥(なかた きんや)である。
「んじゃ、帰るわ」
そう言い放ち、金弥は地獄と化した路地裏を後にした。
路地裏から出ると小柄な少女が金弥に抱き着いてきた。
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