『拝啓、愛する人みなみ様』

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『拝啓、愛する人みなみ様』

こんにちは。 元気にしてますか? あなたがこれを読んでるのは いつかわからないけれど この手紙に思いを書きます。 あなたに別れを告げられたあの日、 僕は平気な顔してたけど 本当はとっても 辛かった 寂しかった まだまだ一緒にいたかった そんな思いでいっぱいでした。 でも僕はあなたを 苦しめてしまったので そんなこと言う資格はないですよね。 ヒロとあなたが キスしているところを見て 凄くヒロを恨みました。 でもその時、 どうゆうわけか 二人の姿を見て 落ち着いてる自分もいたんです。 みなみには僕じゃなくて ヒロがやっぱりいいんじゃないかって。 でもそうは思っても 怒りはおさまらないで ヒロとケンカしてしまいました。 本当に迷惑かけて ごめんなさい。 言い訳になってしまうけど 僕はただあなたと 一緒にいたかったんです。 あなたと出会ってから 幸せな毎日を過ごせてたから。 毎日が本当に楽しかったから。 あなたという存在が 失いたくない たった一つのものだったから。 僕に別れを告げる時の あなたの顔が 今も忘れられません。 きっといっぱい 泣いたんだろうね 涙のあとが まだ残った顔で あなたは笑顔で 僕に別れを告げた。僕を傷付けないために 精一杯優しくしてくれた。 あの時のあなたの笑顔は 僕には泣き顔に見えました。 別れてからひとりぼっちの あなたを見る度、 何度も話しかけようと 思いました。 だけど僕には それができませんでした。 またあなたの泣き顔を 見たくなかったから。 僕にあなたを笑顔にさせる 自信はなかったから。 寂しそうに毎日を送るあなたを 見ていることが本当に辛かった。 本当に好きだったんだなって。 本当に大好きだったんだなって。 本当に本当に 愛していたんだなって………。 僕はこの辛さには 耐えれませんでした。 でもあなたを好きになったことは、 全く後悔していません。 これが本当の愛なのかな どうかヒロと幸せになってください。 p.sいつまでもあなたの傍にいます。 トモヤ
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