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「もう少し軽い方が良いが、取り敢えずこれで行こう」
「葵姫、鍔際付近にトリガーみたいな物が付いてるだろ、そいつが圧力を加えるトリガーだ」
「次、外で実技訓練だよね。試し切りしたら、あおっち」
2人の会話に愛流が入ると、玲菜もその会話に加わる。
「名前とかはもう少しどうにかなりませんの? スティン3世は流石にちょっとその刀に見合っていませんわ」
「何を言うかお嬢様。スティン3世、素晴らしい響きじゃないか」
「いや、言う程素晴らしく無いぞスティン」
そう言い、綜二はスティンの言葉を軽々しく否定し、ご飯を食べながら会話に割り込んで来た。
「ふむ。反対意見が多いな……では、あいつの出番か」
スティンは独り言を呟くと、愛流と綜二の席から離れ別の人の席へと向かう。
「クレカ少尉、状況はどうか?」
「はっ! 万全であります、中佐殿」
スティンが声を掛けた男は素早く敬礼をして声を上げる。
スティンが話し掛けたのは、クレカ・ミクシと言う男で、厨二病患者である。
クレカは良く小説を書いているが、それらを出版する予定は無い。
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