序章

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
今から3年程前の純西暦105年。この年、世界を大災厄が襲った。 『デットレイン』と呼ばれたその大災厄は、テロ組織が起こした爆発テロによる物だった。 だが、ただの爆発テロでは無い。大型ジェット機を用いた自爆テロである。しかも一つでは無く、世界中の主要都市を同時に狙った自爆テロであった。   上空から降り注ぐ大型ジェット機の破片が主要都市を無差別に襲い、その被害は絶望的であった。   テロを未然に防げなかった王立軍は、民衆から激しい批難を浴びせられた。 一つならいざ知らず、複数の大型ジェット機の開発を事前に察知出来ず、テロすらも防げなかったとなれば、王立軍の地位も地に落ちて当然と言える。   デッドレインの被害総数は1億迄に達したが、人々は諦めなかった。世界各地にデッドレインの爪痕を残しながらも、人々は懸命に復興作業を始め出したのである。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!