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「この大馬鹿者!」
そう言って愛流の無神経さに腹立てたニードルは、愛流の頭にげんこつを落とした。
「っ……」
愛流は頭を抑えうずくまると、ニードルを見上げて叫び声を上げる。
「何すんだコラァ! 全部ちゃんと割っただろ」
「何を言ってる、生徒達がいる前であんな魔術をマーキングも無しに使いやがって、生徒達に当たってたらどうするつもりだったんだ!」
「結果的には当たらなかったから良いだろ、別に! この筋肉馬鹿」
愛流はいらつきながら立ち上がり、ニードルに体をぶつけると眉間に皺を寄せながらガンを飛ばした。
「筋肉馬鹿……だと?」
愛流の言葉で、ニードルの怒りは腹の底から沸々と沸き上がり、沸点に到達した瞬間、怒りはマグマを噴いて噴火した。
「貴様! 教師に向かって何だその態度は!」
ニードルは、拳を感情に任せて振り上げる。
と、その時である、葵が2人の仲裁に入る。
「ニードル先生、拳を納めて下さい。」
そう言った後、ニードルに向けていた視線を葵は愛流に移し、ニードルへの謝罪を愛流に要求する。
「愛流、ニードル先生に謝れ」
「何で私が……」
「愛流!」
そう言って、葵は愛流を睨め付けた。
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