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不思議そうに問うニードルの言葉に葵は「はい」と簡潔に答え、マティナルクレイモアをニードルの目の前に持って来る。
「これの試し切りをしたいんですが……」
葵のその言葉で腕組みをしたニードルが少し考えた後、ニードルはゆっくりと口を開く。
「確かスティンが作った加圧式魔術刀……だったか?」
「はい」
葵はニードルの言葉に即答する。
「んー、まぁ良いだろ。俺も少し興味があるからな」
そう言って、ニードルはマティナルクレイモアの試し切りをあっさりと承諾した。
マティナルクレイモアは世界で初めての圧力を有する加圧式の武器だ。
筋肉馬鹿で筋肉にしか興味が無い様なニードルでも、やはり興味が若干湧いていたのである。
ニードルから了承を得た葵は、キクに数個程風船を作る様にお願いする。
葵が加圧式魔術刀マティナルクレイモアを構えたそんな時である、学園校舎の3階、窓際の席から1人の男性が1年生の実技風景を眺めていた。
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