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「あ……あーそうだ。ニュースだぜ生徒会長」
そう言ってシャルティアは無理矢理に話題を変更する。
「…………」
女性は無言のまま掴んでいた手を離した。
女性の名はエリス・Ｂ（バンハット）・シュナイケル。
エリスはマシュタリス学園の生徒会会長を務めていて、勉強もスポーツも魔術も武術も全て熟せる超優等生である。
また、長い黒髪にモデルの様な体型をしていた。
「今回の一件は大目に見るとして、ニュースと言うのは何だ？」
「加圧式魔術刀の試し切りをやるみたいだぜ」
「何だそんな事か。そんな理由で私を呼ぶな、シャル。今は授業中だぞ」
エリスは黒板に視線を戻し、先生が黒板に書いた物をそっくりノートに写しながらそう言った。
「でも皆もう出てるぜ」
シャルティアがベランダに出ている生徒達を指差すとエリスは窓を開け、両手をシャルティアの机の上に乗せて身を乗り出すと、叫びを上げる。
「何をしている。まだ授業中だぞ！」
その叫びに先生も気付き、生徒達を注意しようとしたその時である。
先生に声が掛けられた。
「山本先生、もう時間もありませんし、良いじゃありませか」
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