魔導機鋼学園マシュタリス

6/13

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
魔導機鋼学園マシュタリスは、1年生から3年生までで成り立っている。 学年にはそれぞれ魔術科、機工科、魔導機工科の3つの科が存在し、魔導機工科に関しては特別クラスとなっていた。 綜二や愛流、葵はこの魔導機工科に属している。   12時――。   「はぁー。本当酷いね、あおっち」   12時のチャイムと同時に、愛流は隣にいる綜二の机と自分の机をくっつけ、お昼の準備をする。   「ちゃんと弁償してよ」   お昼の準備をしながら、愛流は今朝の事をまだ愚痴っていた。   「しつこいぞ、愛流。ちゃんと弁償するから安心しろ」   愛流のしつこさに少し呆れながら、葵は綜二の前の席の椅子を借りて、綜二と向かい合わせで座った。   「今回は愛流ちゃんが悪いよ。校則は一応守る為にあるから」   そう言って、1人の女性が葵と同じ様に愛流と向かい合わせで座った。   「ひかる、一応じゃない。絶対に守らなければいけない物だ」   仕方のない奴らだと言わんばかりに、葵は腕組みをする。   愛流と向かい合わせで座ったのは、曽根川(そねがわ)ひかるである。 気配り上手で頑張り屋さんなひかるは、愛流とは正反対なおとなしい性格をしていた。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加