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ザー…ザー
外は激しい雨が降り続いていた。
トントン…
「時間外の診察はやらんぞ。明日出なおせ」
「…」
ガンッ‼ガンッ‼ガンッ‼
メキッ…メキメキッ‼
(おいっおいっ💧)
すごい勢いでドアが破られる。
ドンッ‼‼
「はぁ…はぁ…」
ドアを蹴り破って、若い男が入って来た。
腕には、何か抱えている。
「急患だ…」
(めんどくせぇ💧)
「…わかったよ。そこへ寝かせろ」
……………………
「初期の肺炎だな
まぁ、死にはしないだろう」
「…」
「何だ?俺の診断に文句あるのか?」
若い男は、自分が破壊したドアを直していた手を止め、何か言いたそうな眼で医者を見ている。
「…いえ、別に」
「…❗」
ぽたっ…ぽたっ、ぽたっ!
次の瞬間、医者が血を吐いて倒れこんだ。
「ドクター?どうしました?」
男は医者に駆け寄って抱き起こす。
「お前…
お前のその眼…人工眼球だな。アンドロイドか…
俺に触るなっ!…化け物‼」
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