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「……」
ここは何処だ?
何も覚えていない…
トントン…
ドアを叩く音
「リージアンか?」
「はい」
リージアンの顔を見ると、なんだか安心する。
「気分はいかがですか?」
「良好だ。もう治った…さっさと逃げよう」
(あまり人とは関わり合いを持ちたくない)
「すぐそーゆー事を言う…💧」
私は、リージアンが居てくれればそれでいい…
カチャ…
「医者だ…邪魔するぞ。どうだ?気分は……‼」
私の顔を見て、医者は驚いた様子だった。
「おい医者。大丈夫か?」
「ノーマンだ。『医者』は名前じゃない💧」
『ノーマン』
見つけたっ‼
「医者❗『ソフィー』と言う女性を知っているか⁉」
私は興奮した。
「…💧だから、『医者』は名前じゃないと言っているだろう」
「そんな事はどうでもいい❗知っているのか⁉」
ベットから転がり落ちそうな勢いだ。
「…💧?『ソフィー』は、俺の姉の名だ」
ノーマンは、冷静に私の脈をはかりながら答えた。
遂に見つけた。母の事を知る、唯一の肉親…
「私は、『マリア・アーウェン』
ソフィーは、私の母だ」
「アーウェン…?
…‼『あの男』の娘か⁉」
ノーマンの手が止まった。
そして、急に顔色が変わったと思ったら、彼は何も言わずに部屋を出ていってしまった。
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