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とは言っても普段は普通の小学生。
「おっはよーん♪」
元気よく教室に入ってくる愛菜。
「おはよ、愛菜。てか、何その服」
すでに登校していた麗華が愛菜の着ている服を見て眉間にしわを寄せた。
「可愛くない?天使みたいで」
紫のワンピースに背中には天使の白い羽根が付いている。
ランドセルを背負う時に邪魔にならないのだろうか…。
そもそも何故真紫のワンピースなんだ。
これは変だ。
変、変、変。
「変」
「え~」
愛菜は麗華の言葉に納得できないようだった。
それと同じように、お洒落大好きな麗華はいつも奇抜な服装の愛菜が理解できなかった。
そうこうしているうちに朝の会が終わり、授業の時間になった。
「たーいく、たいくー♪」
愛菜は楽しそうに歌いながら体操着に着替え始めた。
次の授業は愛菜の大好きな体育。
「レイレイ、行くよー」
「ちょっと待ちなさいよ!」
二人は駆け足で教室を出て行った。
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