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今日の体育は運動会が近いため学年での授業だ。
「あっ!しーずーるーちゃーん!」
愛菜はしずるの姿を見つけると、一目散に駆け寄って飛び付いた。
「うわぁっ!アイちゃんか。おはよう」
しずるはにっこりと微笑んだ。
その笑顔はまさに癒しそのもの。
「もう!可愛いなぁ、しずるちゃんは」
愛菜はしずるをぎゅーっと抱きしめた。
「ちょっ、アイちゃん、くるしっ」
愛菜の力強い抱擁でしずるが天に召される前に麗華が止めに入った。
「まったく、何やってんのよ」
「はぁー。レイちゃん、おはよう。そしてありがとう…」
しずるは深く深呼吸した。
「ほら、授業始まるわよ。並びましょ」
麗華はスタスタとクラスの列へ向かった。
「レイレイ待ってよー」
愛菜も麗華のあとを追って行った。
しずるは二人の姿を見送り、自分のクラスへ向かった。
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