15人が本棚に入れています
本棚に追加
「うぅ~。やっぱりあたしも行くぅ」
愛菜はドアに張り付きながら言った。
「アイちゃん。掃除当番なら仕方ないよ。ぼくとレイちゃんで先に行ってるから。早く終わったらおいで?」
「その前に倒しちゃうけどね」
「え~」
愛菜はまた半泣きになる。
「レイちゃん…そういうこと言わないの」
にやりと笑う麗華にしずるはため息をついた。
「愛菜ちゃーん。掃除ー」
掃除を始めたクラスメートが呼んでいる。
「ほら、呼ばれてるわよ」
「じゃあ、先に行ってるからね。掃除頑張って!」
麗華としずるは愛菜を置いて教室を離れた。
愛菜は名残惜しく二人の姿を見つめていたが、仕方なく掃除を始めた。
麗華としずるは学校を出ると急いで敵の反応がある場所へ向かった。
「サン。どっち?」
「次の角を右や」
麗華のパートナー、サンが言った。
「今日は愛菜さんいないッスか?」
しずるのランドセルに付いている二人と同じキーホルダーが聞いた。
「掃除当番なんだって」
最初のコメントを投稿しよう!