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「残念ッスね。しずるさんの変身が見られなくて」
クスクス笑う。
「レイン…」
しずるは怒りを込めた声で名前を呼んだ。
しずるのパートナー、レインは笑うのを止めた。
すると今度はサンがクスクス笑い出した。
「しずるの変身はかわええからなぁ」
「サンまでそういうこと言うー」
しずるは頬を膨らませた。
「サン」
麗華は急かすように呼んだ。
「この辺や」
麗華としずるは足を止めた。
目の前には大きな公園。
警戒しながら公園の中を歩く。
「この辺のはずなんやけど」
「まだ来てないのかしら?」
辺りを見回す。
しかし敵の姿が見当たらない。
「これじゃあ愛菜が来る前に倒せないじゃない」
「レイちゃん…」
本気だったのか。
しずるは麗華を見て呆れた。
その時サンとレインがピクンと反応した。
「来るで」
「気をつけるッス」
張りつめる緊張感。
急に強い風邪が吹いた。
「!!」
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