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サラリーマン
リズム良くアスファルトを蹴る音が聞こえる
大事そうに鞄を抱えたサラリーマンが額に流れた汗を腕で拭う
『やべぇー
マジかょ
遅刻しちまう』
大事な会議があるらしく彼は焦っていた
彼の奥さんが二日前から実家に帰っていた
もちろん彼が何かしたわけではない普通の里帰りだ
だから彼は起きれなかったのだ
家に帰って家事をやり家で残りの仕事をする
今日が大事な会議があると思いだしたのは起きて歯を磨いてるとき
だから彼の口元には少し歯磨き粉がついていた
『はぁ~はぁ~間に合った』
彼はすいている列に並ぶ
後ろから携帯電話で話している化粧が濃い女子高生がきた
マナーがわるいなマナーが…
気を取り直して前を向こうとしたときその女子高生がぶつかって来た
『あっ勘弁してくれょ』
女子高生は平謝りだ
大事な書類は鞄から落ちてしまった
拾おうと腰を曲げる
「ドン」
『え!?』
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