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夕暮れの教室…好きな人と一緒とか…そんな余裕もなく緊張して顔が見れてない俺
ツッチ達にはからかわれるしありえねぇ
それもこれも全部
「お前のせいだからな竜」
などとぼやいてみたところでニヤけそうになる顔は抑えられない
夕暮れがきれいだとかそんなぼんやりとしたことを考えていて
いい加減帰んねぇとまずいよな…猿渡のやろうがきたひにゃめんどくせぇ
「竜…起きてくだパイ」
などと明るい感じに起こそうとしたが起きねぇ
「おい竜!おきろよ」
ぜんぜん起きねぇ…あ~そうですか…起きませんか
「竜ちゃんキスしちゃいますよ。笑」
おきない…いつもなら無言で蹴られるのに…いやってゆうか恥ずかしいだろうが…本当にキスしちゃうぞこんなろ
「起きるなよ」
なんて口に出していったなんて気づかなくてそっとおでこにチュ-っとキスをすれば
それだけで恥ずかしさが沸いてばっと離れる…恥ずかしい…うわ…
「ん?」
「おおおお起きたか!!かかか帰ろうぜ」
「うるせぇ…」
そういってまた寝に入ろうとする竜
ちょっとまてや
「おいおいおきろよ!竜って!…え?」
なんて声をかけに近づけばぐいっとひっぱられ唇に柔らかい感触
は…え…は…
暫くして俺の口から自分の唇をはなした竜は今までにないくらい色っぽくてめまいがした
「どうせするなら…おでこじゃなくて口にしろよヘタレ」
なんて不敵に笑ったかと思えばさっさと教室から出て俺をおいてく竜
「ちょ!待てよ」
竜の唇やらけぇってじゃなくてキス…りりりりり竜からのキス倒れそうだ
どうしょう
「竜大好きだ」
って思わず叫んだら今までスタスタと歩いてた竜がこっちをむいて急ぎ足でかけてきて
俺を蹴り飛ばして
「いてぇ」
って言ったら竜は一言うるせぇといってまたスタスタと俺を置いてく
そのとき気づく竜が耳までりんごみたいに赤いのを
きっと竜が耳まで顔赤いのも俺の顔もきっとあかくなってるだろうってのも
夕日のせいだけじゃないはずだ
いそいでかけつけて竜にだきつけば無言で殴られたからせめて手だけでもと繋いだら今度は殴られなかった
END
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