ミンダリア公国・1月

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人のざわめきが絶えない 昼時のミンダリア公国首都 名前もそのまま ミンダリアと言いますが そんなざわめきに包まれた町で ひっそりと存在する建物があります 赤茶けたレンガを積んで 建てられた三階建ての建築物 石畳の隙間から生えた蔦が いい感じに全体を 覆っているその建物の名はギルド 特殊な技能をもった 人間の集まる私営商工同盟の本部です そんなギルド本部の最上階 と言ってもたかが三階ですか その一室に私の部屋はあります 「ここはマールさんを派遣して …この依頼は魔法学園の 生徒さん向けにして…。」 ギルドとは特殊技能者共同商工の 名前が示す通りに 普通の人間には難しい 専門的な分野のスペシャリスト達が 自分の腕を売り込む為の組織です 例えば修理、修繕に関する依頼なら 畑の柵の補修から 古代遺跡の壁画の修復保存まで 様々な依頼が舞い込みます
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