名も無き叫び

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名も無き叫び

無数の刃が 南へ向かう刻、 最初の光が見える。 千の桜が咲き乱れ 西に輝く刻 我らの誇りの僅かを失う 神の瞳のような紅の血が 北の心臓に流れる刻 真の野望に手を翳す 哀しみを知る旅人が 東の蒼空を見上げれば 千の刃が刑を下す 貴方が鋼鉄の盾なら それより凌ぐ 剱となり 美しい心臓を貫く。
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