名も無き刃

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ガシャンッ!! ガラスの割れる音。 聴けば私の向かう家屋からだった。 不安になった私は 足がすくんでしまった。 ダンッ! もう一つの大きな音がなった。 と、同時に 中から二人の難いの良い男性の死神が家屋から出てきた。 「役に立たねぇババアだなあ!!」 そう言った死神の手には 抜身の刀が握られていた。 おばあちゃんに 何したの……? 「だから婆さんは嫌いなんですよねー俺。」 もう一人の死神が言う。 家屋には身体の不自由な 千世ばあがいる。 たった一人の私の家族になってしまった 千世ばあの家屋から どうして死神が…? 「千世ばあ!!」 不安に駆られた私は千世ばあの名を叫び 力強く走り出した。
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