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第一章 ~不思議な本と首無しギル~
ある不思議な本と少年の話
それは一冊の本と少年の闇が
作り出した物語
部屋中を包み込む、異様な配色と
鼻が麻痺するほどの異臭の中
誰かが立っている
誰だろう…?
そんな事を思った時、目が覚めた
目覚めればソコはいつもと
変わりの無い殺風景な部屋
亜由夢:「夢か…」
重い体を起こし、少し背伸びをすると
また一日が始まったのだと酷く憂鬱になる
気だるい足を一階へと運び
リビングへ入れば、憂鬱の一番の原因があった。
会話の無い、冷めた空間
【家族】と呼ぶには非常に難しい
(……家族って壊れたら、何て呼ぶんだろう…?)
そんな自問自答をしながら
冷たくなった朝食を済ませると
また二階に上がり、僕は少しくたびれた制服に袖を通した。
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