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声が聞こえたほうに振り向くと、そこにはネギの幼なじみのアーニャがいた。
アーニャ「死んだ人には二度と会えないのよ。
サウザンドマスターの子供なのにそんなこともわからないのかしら。」
ネギ「そ、そんなことないもん。ね、ラギ。」
ラギ「う~~ん。…確かにアーニャさんの言うとおり、死んでしまっているのならもう会えませんね。」
ネギ「え!?…でもさっき…。」
ネギはラギがさっき言ったことと、今言ったことが矛盾していると思ったみたいだった。
ラギ「兄さん。死んでしまった人にはもう会えません。これは事実です。
しかし、僕にはサウザンドマスターとまで呼ばれた父さんが簡単に死んだとは思えませんし、何よりも死体が見つかってないんですよ。」
まあ、実際死んでないから当たり前なんですけど。
ネギ「……じゃあ、お父さんは生きてるかもしれないってこと?」
ラギ「はい。その可能性は十分にあります。」
そういうとネギは再び顔を輝かせながら言った。
ネギ「そう、そうだよね!!サウザンドマスターの父さんが死ぬはずないもん!!」
ラギ「そうですよ兄さん。だから湖に飛び込んだり、犬にイタズラしたり、木から飛び降りたりしないでくださいね。」
ネギ「何いってるの?そんなこと絶対にしないよ。」
ラギ「それならいいんです。」
そしてラギとネギは今日何を食べるかとか、食べ終えたら何をするかとか話しながら歩いていった。
アーニャ「……あなた達。私を無視するなんていい度胸ねぇ~。」
ラギは恐る恐る振り向くとそこには、額に青筋を浮かべた、とてもいい笑顔のアーニャ様がいました。
しかしネギはアーニャが怒っていることに気づいてないのか、いつもと変わらない態度で言う。
ネギ「あれ?アーニャまだいたの?」
『ブチッ』っと何かが切れる音がした。
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