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目を覚めると、視界に映ったのは知らない天井だった。
ラギ「……知らない天井だ」
……何故か負けた気がした。
妙な敗北感を感じながら、辺りを見渡す。
白いカーテンに白い壁、それを見てラギは此処は病室なんだとわかった。
とりあえず上半身を起こそうと思った時、不意に部屋のドアが開いた。
ネカネ「……ラギ!」
入室してきたのはネカネさんだった。
ネカネは、ラギを見ると勢いよく抱きしめる。
ネカネ「よかった。目が覚めて本当によかった」
ラギ「…く、苦しいです…姉さん」
ラギはなんとかネカネから離れようとするが、体勢が悪くなかなか離れられない。
ネカネ「…もう、ラギったら照れ屋さんなんだから」
そう言うとネカネは人さし指でラギの頬を、ツンツンと軽く押す。
ラギが恥ずかしさで顔を真っ赤に染めていると
「コンコン」
ドアがノックされた。
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