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白夜が目を覚めますと、そこは何もない空間だった。
白夜「………此処は?」
上半身を起こし、辺りを見渡す。
???「あ、良かった。目が覚めたんですね。」
白夜は声のかけられたほうに振り向くと、そこには女神のような女性がいた。
女神「『ような』じゃなくて、正真正銘の女神ですよ。」
白夜「心読まれた!?」
女神「私には保有スキル【読心術:A】がついてますから。」
白夜(……保有スキルって…)
「そ、そうですか。それで聞きたいことあるんですけど、いいですか?」
女神「答えれる範囲ならば良いですよ。」
女神はそう言うと、白夜に微笑んだ。
白夜(……綺麗な人だな///)
「それじゃあ、まず此処は何処なんですか?」
女神「…覚えてないんですか?」
女神が少し困ったように言う。
白夜「……え~と、僕は今日、普通に朝起きて学校に行ってたはずなんですけど……。」
女神「…その……大変申し上げにくいんですが、あなたは登校中に猫を助けてトラックに轢かれて死んでしまったんです。」
白夜「そうですか。……それで、その猫は大丈夫だったんですか?」
女神「……え?………あの、随分と簡単に死を受け入れるんですね?」
女神は予想外の返事だったのか、少し呆然としていた。
白夜「まあ、過ぎてしまったものは仕方ないですし……。それより、その猫は大丈夫なんですか?」
女神「ええ。今もあなたの前で元気にしてますよ。」
白夜「そうですか。それは良かっt……。」
女神「はい。私がその時の猫です☆」
白夜「…………………え?……」
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