エピソード1:荒野のハンター

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完全に浮足立ったサンドラット団の生き残り盗賊達は、ハヤテの格好を見て「銃身を3インチに切り詰めたカスタムマグナムを持ったテンガロンハットのハンター…まさかあの『ギターが下手な渡り鳥のハヤテ』か!俺達じゃかなわねぇ逃げろ」と一目散に逃げ出した サンドラット団の武装トラックの荷台から何かが飛び出すと、突然逃げ出した盗賊一人の首が宙に舞い、鮮血が噴き出す 「ちゅぅちゅっちゅっ…お前達敵前逃亡は許さないちゅよ…」 荷台から飛び出した物は、人間だった。 その風貌は小柄な体格で鼠の様な顔のセムシの男であった。 その手には鋭利なカギ爪状の刃物が付いた手袋をはめている。 サンドラット団の首領『ラットガイ』である ラットガイは、カギ爪から滴る部下の鮮血を舐めると、醜悪な顔でニヤニヤと笑いながら「凄腕ハンターとは言っても、戦車に乗らないハンターなんぞただのヒヨッコ…ミー様のカギ爪の錆にするっちゅう!」とハヤテに襲い掛かった! 小柄な身体を活かし、素早い動きで相手を翻弄し切り刻むラットガイの戦法は白兵戦でハンターの銃撃を避けつつ確実に手傷を負わす事が出来る 接近戦では銃よりも刃物の方が有利なのだ 「ちゅちゅー!死ねぇ!」 ラットガイが切り付けた刹那!ハヤテの身体がターンステップを踏み強烈な後ろ回し蹴りをお見舞いした!
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