vol.2 再会

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*****  久しぶりに会った時緒は、昔と全く変わらなくて……。その懐かしさにあの時のもどかしさが蘇ったけれど……。  変わらないアイツの笑顔を見ていたら、そんなことも忘れてしまった。 (……でも……)  ……また、何も言えなかった……。  アイツに伝えなきゃいけないと、分かっているはずなのだけれど……。  どうしても、言い出せなかった。  もちろん、洸がいたということも、言い出せなかった理由の一つではあるけれど。 (--結局、オレは……)  傷付くのが、恐いんだ。  アイツは、それも覚悟の上で伝えてくれたのに。 (逃げてるんだ、オレは……)  アイツの気持ちから。  自分の気持ちから。  傷付くのが、恐いから。 「……バカじゃねぇの……」
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