4/5
前へ
/144ページ
次へ
これだけでも華麗の心はポキポキと音をたてて折れているのだが、華麗の心を曇らせる原因は他にもある。 そして、そっちのほうが更に深刻だった。 華麗の大好きだったおじいちゃんが亡くなった。 それから既に三日も経っているのだが、華麗は未だその悲しみから立ち上がれていなかった。 式に出て別れを告げても、華麗の心にたしかな空白を遺した。 それほどまでに、華麗の思い出の中のおじいちゃんという存在は大きかった。
/144ページ

最初のコメントを投稿しよう!

245人が本棚に入れています
本棚に追加