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学校へ向かう華麗の足どりは重かった。
家を出たのはいつも通りの時間だが、この調子では遅刻してしまうだろうな、と自覚しつつなお華麗はそのままのペースで足を運ぶ。
遅刻したって構わない。
とくに焦りもしないしだいいち走りたい気分じゃない。
憂鬱な感情を背負いながら、うなだれるように住宅街を歩いていた。
身体が動くままふらふらと、薄い意識で十字路に差し掛かったとき、ばいーん!と誰かにぶつかり、華麗は道の真ん中まで飛ばされ倒れてしまう。
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