初めてなのに

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一緒に添い寝してたらいつのまにか69になっていた。その頃は若かった。そのまま朝を迎えた。 ロフトから落ちた下着を拾いながら、服を着て朝食を買いに行った。人の家で過ごした朝はいつも新鮮な感じがする。 コンビニで大量に食料を買い込み部屋に戻った。二人で朝食を食べその日は自分のアパートに戻った。 それからしばらくしてまたその子の部屋に行く機会があった。二回目で初めて挿入した。その頃はゴムを使う習慣など無かった。 前戲の時白い液体がでてきたので「彼氏に昨日、中だししてもらったでしょ?」と聞いたのを覚えている。その頃は本気汁さえも知らなかった・・・。 後に数年後その子が言う「あの頃はやりたいけんうちに来ると思いよった。」そんな下心は全然無かった。 ただお互い田舎から出てきて一人暮らし。何でも語り合える仲間が欲しかったのかもしれない。 本当に何でも話し合える仲だった。親友にさえ話さない事も二人は包み隠さず話し合った。 なんどあの部屋を訪れたか分からない。今、思えばお互い一番素のままでいられる相手だった。例えお互いの恋人が幾度変わろうが二人の仲はずと続くと思っていた。
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