コードネーム〈天使〉

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 意識を集中……、これは一日一回が限度だから失敗はできないぞーっと。 「迷彩(ステルス)ッ!」  あたしの姿は空に溶け込む。極限まで空に同化すればあのバケモノだって見つけらんないっしょ。  これもひとえにあたしの魔法とこの服のおか…… 「……あ、れ?」  どっ、どーして真っ直ぐ追われてるのかな? かな?  うっヤバッ! 何か目が合ったし……、まさか失敗?  いやっ、そんなハズない! 確かに成功してる! 「うひゃあっ!?」  でも、だったら何でこのバケモノ攻撃までしてきてるのーっ!? 失敗してない! してないハズなのにっ!  あんなミサイル当たったら死んじゃうって!  いや? そういやあたしは侵入者で泥棒だし殺す気なのは当たり前かぁ……  ……って、納得してる暇なんてなーいッ!  あのバケモノがあたしの場所を確認してる理由はいったい何!?  あのバケモノ人間超えちゃってるケド(たぶんアンドロイド?)匂い……ってワケじゃなさそうだし、もしあのバケモノが機械なら熱探知(サーモ)?  何にせよせっかく使ったひみつへーき。あたしぴったりの隠密魔法も無駄になっちゃったから……、一日に二つも使うのは正直気が進まない。  だけどひみつへーきの二つ目を使うっきゃないなぁ……。  このバケモノから逃げるには。
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